2023年の初投稿です。本年もよろしくお願いします。
年末年始に読みたいなと思って選んだ10冊のうちの1冊が
上西充子著「呪いの言葉の解きかた」晶文社、2019 です。
出版されてから4年近く経つんですね。
以前から興味があったのに、読まなかっただなんてもったいない。
もっと早く読んでおけばよかった〜と後悔しています。
カウンセリングをしていると、どうしても「(女性、男性、親、子ども、部下・・・等)は〜〜であらねばならない」という呪いに縛られている様子が見えてきます。
ある価値観や文化の中にどっぷり浸かっていると気付きにくいのですが、他所から来た人や、そこに生きていてもなんとなく息苦しさを感じたり、深く傷つくような体験をすると、その価値観や文化に疑問を持つようになります。
価値観や文化に疑問を持つならいいのですが、
「私が間違っているのではないか」「私がおかしいのではないか」と自分を強く責め続けながらも、今までにいた社会に適応しようと努力し続けて、辛くなって来談される方が多いです。
思い込み・価値観といった呪いから抜け出して、もっと自由に、自分らしく生きてほしい、そう願いながら、カウンセリングをしています。
「呪いの言葉の解きかた」には、呪いの
言葉への切り返しかたの文例集も掲載されていて、これを読むと、政治やジェンダー問題、ハラスメントへのモヤモヤの正体がはっきりと輪郭もち、なんとか自分でも対処できるところがあるんじゃないか、という気持ちになりました。
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